エバ ジェルバブエナ「雨 – ジュビア」

そしていよいよ、今回の来日公演で日本初演となる『雨 – ジュビア』です。世界初演は2009年、世界で唯一のフラメンコとスペイン舞踊のフェスティバル、ヘレスのフェスティバル、初日の公演でした。

理解しあうことの難しさをテーマとしたこの作品、このビデオにあるように、エバは皆に背を向けられても、すれ違いがあっても踊り続けます。その孤独感に切なくなります。祖母に捧げたタンギージョはユーモアもあってそんな作品の中でほっとするあったかさがあります。でも圧巻はなんといっても最後のソレア。

ソレアはそれまでもエバの代表曲でした。フラメンコでは、作品は変わっても同じ振付けを踊り続ける舞踊家も多いのですが、エバはそれまでのものと全く違うソレアをつくりあげたのです。黒いバタ・デ・コーラで踊る、このソレアの重さ、深さ。舞踏に影響を受けたという、ゆっくりした動きに鳥肌だったのは私だけではないでしょう。このソレアを観るためだけにでもこの作品は観る価値があるといえるでしょう。(志風恭子)


2014年3月、エバ ジェルバブエナ フラメンコ舞踊団が来日[東京、兵庫]

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